グラストラッカーの話をする前に・・・
今から10年ほど前になるが、「トラッカー」(ダートトラッカー)といわれるスタイルのオートバイが流行したのをご記憶だろうか?
このサイトの主人公、グラストラッカー(GrassTracker)はスズキの販売する自動二輪車だ。アニキ分としてはグラストラッカービッグボーイ(GrassTrackerBIGBOY)も存在する。
グラストラッカーの最大の特徴はその外観にあり、一見するとモトクロッサーやトライアルバイクのような腰高なシートポジションと大きなサスペンションストロークが、グラストラッカーのルーツを教えてくれる。
グラストラッカーは、USAのレーサーバイクの1カテゴリをモチーフにしたものだ。
非舗装の路面を固めただけのオーバルトラックを、ひたすらぐるぐる回る、アメリカンスタイルのレースは、4輪・2輪を問わず,かの国では人気のあるレースだが、力業的な迫力と単純明快なコースが魅力と言える。
このオーバルコースのレース、筋力礼賛USAでは人気のあるレーススタイルで、日本でもたびたび取り上げられてはいるものの、日本人の美意識に合わないようで、流行の兆しは未だにない。
しかし、グラストラッカーはじめ、トラッカータイプのバイクはその「カタチ」を愛好する者が定着していて、現在でもライダースタイルとして人気がある。町中を高い姿勢で疾走するグラストラッカー乗りを見たこともあるのでは?
グラストラッカーの表現する「トラッカー」「クールスタイル」と言われたこのスタイルは、90年代後半のカスタムバイクブームの中、1バリエーションとして派生したもので、アメリカンスタイルのファッションや生活に子供のころから馴染んだ層に人気を博した。
これに目をつけたスズキが2000年に、「GrassTracker」(グラストラッカー)として製品化したのだが、同時期ヤマハ・ホンダ・カワサキの各社もグラストラッカー同様の製品をリリースしている。
グラストラッカーは見た目と相違して、サパーバンよりはアーバンが似合うバイクだ。
ワイルドで敏捷なグラストラッカーなのだからカスタマイズにあたっては、性能を上げることだけでなく、スタイリッシュもねらっていきたいものだ。
まずは、グラストラッカーのマフラー交換などいかがだろうか?
「いきなり、大物か・・・」というのも理解はできるが、マフラー交換は性能アップだけではなく、見た目の印象ががらっと変わることは間違いない。
カスタム前提でグラストラッカーを入手した方にはオススメだと思う。
グラストラッカーのノーマルマフラーも悪くはないが、エンジン出力を上げて、なおかつスタイリッシュにというと、スーパートラップが良いだろう。
スーパートラップはマルカツが一時期、4輪向けにも熱心な宣伝をしていたが、アメ車とかロータリー車以外ではあまり使用車を見かけなかった。
あの、特異な後ろ姿が4輪改造には好まれなかったのだろう。
しかし、グラストラッカーはじめ2輪となると「スパトラ」愛用者はグッと増加する。
実際、あのフタをしたようなエキパイはグラストラッカーでなくても単車全般によく似合う。
きっとグラストラッカーにもよく似合うことだろう。
「フタがイヤ」という向きには従来型の穴あきマフラーを選択すればよい。
こちらもグラストラッカーにはよく似合う。
それにしても、4輪と異なり単車のマフラーはなぜあんなにカッコいいのだろう。
むき出しというところが秘密なのだろうか・・・
グリップはラインディング中常時ふれる場所なので、グラストラッカーでなくても早い段階でトライすることが多いパーツだ。
グラストラッカー用のグリップは種類も多いし、価格も数千円程度からと比較的ハードルが低いと思う。
ポイントは「手になじむ」ということを基本にしたいが、グラストラッカーの場合、かっこよさも視野に入れつつ、色やシルエットまで考えると飽きずに愛用できると思う。
ちなみに、交換時にはグリップを引き抜き、新グリップに接着材を塗布してセットするので、グリップ用のボンドも忘れずに用意しておこう。
それから、単車のノーマルグリップはきれいに外すのに難儀する。
このあたりの事情は自転車と同じだが、オススメはしないが、気短な方はナイフで切れ目を入れてはぎ取るという荒技もいいだろう。
どのみち、換装してしまうのだから使用上の問題はないという割り切りのできる人向けの方法ではあるが・・・
さらにハンドル周りをモディファイ!という改造グラストラッカー乗りを目指すならば、ハンドル周りのアジャストパーツやハンドルバーを交換してしまうのもありだ。
ハンドル周りはグラストラッカーのライディング中もっとも身近なパーツなのだから、自分のライディングスタイルとよく相談しよう。
ランプ類はヘッドランプのバルブ以外、性能に影響を与える部品ではない。
しかし、スタイリッシュを目指すグラストラッカー乗りならば、いずれは交換に着手することになるだろう。
特に、テールランプ変更は、ノーマルは大振りなくせにどこか地味な印象のグラストラッカーでもがらりと印象が変わる。
それからバルブ交換で効果的なのは、ヘッドライトのバルブ交換だ。グラストラッカーはじめ単車のランプ交換はカンタンだ。まず何か変えてみようという改造グラストラッカー入門志望者はこのあたりから手を付けると、グラストラッカーいじりになじみがでてよいと思う。
グラストラッカーに限らず、ノーマルのバルブがどこかしっくりこないということは多いものだが、そんな時にはバルブをケルビン値の高いものや、高輝度のものに変更するのもよいだろう。
夜間のグラストラッカーライディングが楽になるかもしれない。
それから、予備バルブは必ず用意しよう。4輪と違ってバイクの前照灯は一つだけ。
球切れ一発でド真っ暗だ。運転不能につながりかねない。
いくら、タフでクールなグラストラッカー乗りでも真っ暗ではちょっとね・・・
グラストラッカーは、1990年代後半のトラッカーブームに目をつけたスズキが2000年にリリースした自動二輪車だ。
GrassTracker(グラストラッカー)の名は、1970年代にUSAで流行した草レースで使われたレーサーバイクをモチーフとしていることに由来する。
同時期に他社からも同様の車種が販売されており、ヤマハTW200、TW225、ホンダ・FTR、カワサキ・250TRなどがリリースされている。
★グラストラッカー(GrassTracker)★
グラストラッカー(GrassTracker)は2000年4月24日に発売されたスズキ製のバイク。
セル始動・キック始動を併設した空冷4サイクル単気筒・4バルブ・SOHC・249cc・最高出力20psエンジンを搭載している。
エンジンマローダー250、ボルティ(絶版)などと共通のGN250Eを採用している。
シート高745mmと足付き良好、123kg(現在では120kg)と比較的軽い車重なので、女性のぐらストラッカー乗りも少なくない。
2001年11月、グラストラッカービッグボーイ(GrassTrackerBIGBOY)と差別化を計るべく、好評だったキック始動を廃止。始動方式はセル始動のみとなった。
その他変更点として
パッシングスイッチ廃止
ハンドルバランサ廃止
ブレーキレバー形状変更
ヘルメットホルダ形状変更
ステアリングベアリング変更
グリップエンドキャップ追加
スイングアームピボット構造変更
2004年4月15日 スズキ・ST250と共通の軽量で放熱性の高い高速めっきシリンダー(SCEM)を採用した新設計、空冷4サイクル単気筒・2バルブ・SOHC・249cc・最高出力20psのエンジンが搭載された。4バルブから2バルブになった事からエキパイが2本から1本になり、又、中低速に粘りのあるエンジンとなった。
グラストラッカービッグボーイ(GrassTrackerBIGBOY)は2001年3月30日に販売されたグラストラッカーの弟分。
グラストラッカー(GrassTracker)をベースにしているが、BIGBOYのその名の通りラージスケールモデルとなっており、弟というよりは兄貴分といった風情がある。
★GrassTrackerBIGBOY(グラストラッカービッグボーイ)★
グラストラッカーからの変更点は以下の通り。
タイヤ径の拡大…GrassTrackerより前後輪共に1インチ拡大の前輪19インチ、後輪18インチを採用。
ブロックタイヤ…GrassTrackerがダンロップのTT100GPに対してGrassTrackerBIGBOYはダンロップのK180を採用。
スイングアームの延長…スイングアームを55mm延長、それに伴いリアサスペンションも延長。フロントアクスル位置を20mm前方に移動。エキゾーストパイプ・マフラーを変更。
ワイドなハンドル…ハンドル幅を20mm広く、高さを30mm低く設定。
フラットなリアフェンダー。
リアコンビネーションランプを変更。
セル始動・キック始動採用。
などがあり、その他基本型はグラストラッカー(GrassTracker)と共通である。